地元である岐阜で働きたいという思いのなかで、とくに家具づくりに携われることに魅力を感じ明光ホームテックへ入社。当時はちょうど会社としても、製品の企画・デザインに力を入れはじめた時期でしたね。デザイン設計部の立ち上げメンバーとして、新入社員ながらさまざまな業務に携わってきました。新たな販路を開拓できる製品開発をと、高齢化ニーズに合わせた足つきの「高座椅子」をはじめ、多種多様な座椅子の企画・デザインに明け暮れましたね。キャリアを重ねた現在は部のマネジメントを担い、社内のデザイナーを率いる立場。もちろん、ものづくりの面白さをチームに伝えていくことも欠かせません。
年に数回ある製品企画会議に向けての企画立案から、モックアップの試作、そしてCGパースや図面化に至るまで、頭のなかにあるアイデアが実現するまでを担うのが私たちの仕事です。ときには生産拠点である中国の工場に出向き打ち合わせを重ねることや、座椅子づくりの知見を活かして、取引先がつくりたいと考える商品の製作を担うこともあります。製品開発は長いもので年単位の開発期間を要するもの。そのぶん大変さを感じる場面も多いですが、自分の考えた製品を最後まで責任を持って担当するので、思い描いた通りのものができ上がった瞬間は今でもうれしいですし、実際に製品ラインナップに加わることを考えると、とてもワクワクします。
当社ではお客さまから依頼を受けて制作する「プライベートブランド製品」やECサイト等で直接ユーザーに届けていくオリジナル製品の開発も担いますが、広い視野から「デザイン設計部全体として、お客様のニーズに応えるプロダクトを生み出し続けられる」環境づくりにも注力しています。時代のニーズに敏感な若い感性を積極的に取り入れていくことはもちろん、より安全性を高める設計やコスト面をクリアする手法など、今まで得てきた知見を引き継いでいくことも大切です。時代が変わり続ければそれだけ、お客様が求める座椅子も変わる。チームの力を合わせて、気軽に、そして長年愛されるようなブランドを作っていけたらと思います。
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