開発ストーリー

腰の神様がくれた座椅子

画期的なアイデアから生まれた
座椅子生活の人気No.1商品
「腰の神様がくれた座椅子」。

明光ホームテックの商品で
No.1人気を誇る「腰神」。
多くの方々に愛用されるこの製品の
開発のきっかけやこだわりについて、
実際に腰部の可変機能「腰楽機能」の
開発に携わった担当者、
そしてブランディングを推進した
李社長にもお話を伺いました。

開発担当者

代表取締役社長 CEO李 長賢
経営者としての幅広い視点を活かし、製品開発の全体を統括。マーケット状況から腰神の可能性を見出し、ブランディング活動を推進。
品質管理部 所属A.Kさん
2002年の入社当初は商品開発も担い、当時画期的だった「腰部の可変機能」のアイデアを生み出すなど、腰神の開発に大きく貢献。

開発当初は社員からも
「これどうなの?」と
取り合ってもらえませんでした。

Q
それでは、よろしくお願いいたします。この「腰の神様がくれた座椅子」、
もともとは「腰楽座椅子」という名前で販売していたとか?−
A.K
そうです。2007年頃のデビューでしたでしょうか。当時は首や背中のリクライニングなどは座椅子の可変機能としてあったのですが、腰の部分にそういった機能を持った商品は世の中になくて。
李社長
通常は腰の部分にクッションを入れたりと、お客さまの方で調整いただくことがほとんどだったのではないかと思います。そんなこともあって、開発レビューの際にご提案されたんでしたね?
A.K
社内への提案として、使用する人に合わせて腰の部分を動かせたらというのがきっかけです。もう動かせる部分って首と背中と膝はあって、あとは腰しかなかったですから。
李社長
でも、開発当初は社内でも「これどうなの?」と、ほとんど誰も取り合ってくれなかったと聞いていますよ(笑)
A.K
そうなんです…(笑)

もうひたすら座ってもらって…
最適な腰の位置を決めるのに、試行錯誤を繰り返しました。

Q
開発を担当されていたKさんにお伺いしたいのですが、当時腰の可変機能がついた商品は他にあったんですか?−
A.K
世の中には医療用や介護用で、腰の部分が盛り上がっただけのものはあったと記憶していますが、座椅子市場にはなかったはずですね。そりゃ社内でも「?」となるかもしれません。でも、腰のところにできる隙間を埋めると腰痛などが緩和される、というのはよく聞くところですから。それを実現して、座る方々が楽になればいいなと思っていました。
Q
実際に腰を当てる位置を決めるのが難しそうです−
A.K
その通りですね。可変機能を付けること自体はなんでもないのですが、位置を決めるために試行錯誤を繰り返しました。
Q
どうやって?−
A.K
もうひたすら座ってみるしかないですよね。自分が座ってみて位置を決めて、部署内の他の人にも座ってもらい、フィードバックをもらって…しかし、一度決まればそこから先は早かったですよ。モックアップ完成まで、かなりのスピード感で進んでいきました。
Q
苦労もあったのでは−
A.K
いえいえ、ものづくりが好きでしたから。自分でつくったものがかたちになって世の中に出ていくというのは、素直に嬉しいものがありましたよ。

「座椅子生活の旗艦商品に」
という思いが大きかったですね。

Q
そこから10年ほど月日が経ち、李社長のもとで新たに「腰神」が誕生すると−
李社長

きっかけとしては「座椅子生活の旗艦商品に」という思いが大きかったですね。2017年頃でしたか、ECサイトにも力を入れていこうという時期で、やはり世の中的にインパクトある商品を打ち出していきたいと考えていました。

当時、他社の売れ筋として、首と背中、そして足がそれぞれリクライニングして体にフィットする、という商品が売れていたんですね。よくご覧になる商品かと思います。この市場に、Kさんからも話のあった「腰楽機能」なるものをプラスした商品で参入しようと。そのためにブランドを構築して、お客さまに手に取っていただきやすい商品にしていきたいという思いがありました。

Q
実際に「腰の神様がくれた座椅子」というネーミングもなかなか目立ちそうです−
李社長
インパクトのあるネーミングでしょう?当時関わっていたWEBデザイナーの方に「腰楽座椅子」ではない新しい商品名のアイデアを出してもらったんです。そのなかでも響きが面白いなって。攻めた名前にしたかったので、一瞬で決まりましたよ(笑)
Q
その後、色や種類も増えていきました−
李社長
肘付きや回転式、リクライニングレバーなど、ニーズを見極めグレードを変えながら展開を進めてきました。でも、根本的なリニューアルはしてないんです。やはり「腰楽機能」というのがとてもユニークなものでしたから。
Q
エンドユーザーの反応は?−
李社長

もちろん、座椅子と言えば中高年ユーザーのイメージは強いですが、30代の方でも積極的に使用いただいている印象でしたね。コロナ禍ではテレワーク用として需要が伸びたり。リラックスする場所だけじゃなくて、お仕事するときにも利用いただけるんだなという発見はありました。

あと、批評誌や口コミサイトで掲載されたことも大きかったですね。バイヤーさんからも反応いただいたり、ECサイトで購入いただくことも増えました。

ECでの説明はもちろん
お客さまとの接点づくりにも
力を入れましたね。

Q
お客さまとの接点にも工夫を凝らされていますよね−
李社長

ECでの売れ行きが伸びていく分、お客さまからフィードバックをいただくことも増えました。購入前の段階で操作の仕方や座り心地がわからない、といったものです。なので、説明書をきちんとまとめたり、可動部分をどうやって動かすのかも、YouTube動画で説明していきました。

座り心地についても、TVCMなどを通して、広く知っていただく機会をつくったつもりです。特設コーナーも全国5ヵ所ほどで展開するなど、直接お客さまと向き合う接点づくりにも力を入れましたね。

あと、やはり売れ行きが増えるに従い、アフターフォローも大切です。その点、Kさんにも引き続き力になっていただいて。

A.K
開発当初所属していた部署が細分化されて、現在は品質管理を担っています。お客さまの声をいただきながら、商品の改善に貢献できたら、というのが今後の目標ですね。
Q
当時営業さんが取り合わなかった商品がこんなふうに−
A.K
ほんとですね。明光ホームテックを代表する商品になっていただいて…ありがたい限りです。
李社長
もっとお客さまの手に取っていただきやすくなるよう、今後は商品のリニューアルを進めていくつもりです。デザインはもちろん、グレードを増やすなどしながら、もっともっと愛される商品にしていくつもりです。まだまだ可能性は広がっていきますね。

お客さまへのメッセージ

A.K
腰楽機能を搭載した座椅子がこうしてたくさんのお客さまの元で愛されていて、うれしい限りです。これからも「腰神」がお客さまにとってホッとできる場所になれば幸いです。
李社長
もっと多くの人に「腰神」を使ってもらいたいと思っています。今あるモデルをブラッシュアップしていったり、また新しいものをつくるならデザインも含めて、座椅子のイメージをもっと変えていく、視野の広がる「いいね」と言っていただける商品をお届けしていきたいですね。