開発ストーリー

カルラ

家中どこでも自由自在。
片手で持てる軽さで、
心地よい座り心地の
人気シリーズ「カルラ」。

「家中持ち運べて、どこでも使える」を
コンセプトに登場した、
女性でも片手でひょいっと
持てる椅子「カルラ」。
リビングでも和室でも玄関でも。
使い道自由自在な
当商品の
開発を担当した社員に、
その魅力やこだわりを聞いてみました。

開発担当者

開発担当者

営業マーケティング部 所属T.Sさん
2001年の入社以来、一貫して営業・マーケティング活動に携わる。実店舗での展開や現地で得られるバイヤー情報など、販促的視点からさまざまな商品企画を立案する。

1年中使える、
さらに籐椅子以上に
座り心地のいい商品が
あればいいなあ、
なんて考えていました。

Q
本日はよろしくお願いいたします。はじめに「カルラ」がどんな商品なのか、
教えていただいてもよろしいでしょうか?−
T.S
はい。「カルラ」というのは名前の通り…と言いますか、「軽さ」を最大の特徴にしながら、より良い「座り心地」を叶えたいと開発された商品です。持ち運びがしやすいので、リビングでも玄関でもベランダでも、家中どこでも使える椅子、といったところでしょうか。
Q
ありがとうございます。
「カルラ」はもともと、お客さまの声から生まれた商品だったとか−
T.S

ホームセンターのバイヤーさんにお話を聞いていると、訪れた夫婦のあいだでよく「座椅子買おうぜ」「重くて掃除がちょっと…」なんて会話を聞くことがあるそうなんです。実際、お客さまにアンケートを取った際にも、座椅子のデメリットの上位には大体「重い」というのが挙げられることが多いんですよね。

もともとホームセンターに売っている軽い椅子といえば「籐椅子」です。でも、夏に使用するイメージがありませんか?バイヤーの方々も常々「一年中売れる軽い椅子はないか」みたいなお話をされていて…だったら1年中使える、さらに籐椅子以上に座り心地のいい商品あればいいなあ、なんて考えていました。

Q
それですぐに開発を?−
T.S
いや、長いあいだ自分のなかでアイデアをあたためていました。というのも、実際にどうしたら「軽さ」を打ち出した、お客さまの手にとっていただける商品をつくっていけるのか、実現方法が思いつきませんでしたから。案の上、試行錯誤の連続でしたね(笑)

何せ前例がありませんでしたし…
強度を見極めるための検証を
繰り返しました。

Q
実際に「できる!」と実感した場面があったんですね?−
T.S
他の会社さんが出している姿勢矯正用の椅子が、発泡スチロールでつくられていることを知ったんです。軽いですし、強度も十分。インスピレーションを得て、これなら考えている軽い椅子も実現できるんじゃないかと、弊社の商品企画会議に提出しまして、プロジェクトは動き出しました。
Q
でも試行錯誤の連続…−
T.S

ええ…弊社に発泡スチロールでつくった商品なんてなかったんですよ。もともと緩衝材ですからね。中国の工場にも「できますか」と相談して、協力していただける他工場を見つけてもらうところからでした。

軽くて丈夫なのは事実なのですが、はたして人間の体重も支えられる強度を満たすためにはどの程度の硬さにすればいいのか。何せ前例がありませんでしたし、硬ければその分座り心地や価格にも影響してしまう。強度を見極めながら絶妙なバランスをと、検証を繰り返しました。

Q
強度は形状などにも影響してきそうですね?−
T.S
カルラの形状をつくるのも、弊社のデザイナーとかなりの回数、やりとりを重ねました。デザイナーの方が頑張ってくれましたね。形状の見本となるものをつくるのに、四角いブロックを一から削り出して…一回手を入れてしまうと修復できませんから。ちょっと削って「どう?」、ちょっと削って「どう?」。座面も広くして、でも肘のところ細くしすぎたら強度が出ないよね、みたいな。

体がふれる箇所が
やさしいものになるよう、
さまざまな部分に
気を配っています。

Q
そうやって誕生した「カルラ」ですが、軽いだけじゃなくて、持ち運びやすくて使いやすい工夫もたくさん施されていそうですね。−
T.S

サイズはわりと大きいので、軽いだけでは持ち運びしづらいですから。ラクに持っていただくために持ち手を付けたり、手を穴に引っかけられるような形状にしたりと、デザインにもこだわりましたね。

ちょっと細かい話をすると、生地も裏側がぶ厚いフェルトみたいになっているものを採用しているんです。やはり発砲スチロールが硬いので、どうしても座り心地に影響してしまいますから。それらを少しでも軽減して、ゆったりくつろいでもらえるものにしたかったんですよね。

Q
たしかに、見た目にも硬い感じはないというか。−
T.S
あんまり角がないようなデザインをイメージしていました。体がふれる箇所もやさしいものになるよう、さまざまな部分に気を配っています。もちろん座面もしっかりとウレタン素材を敷き詰めて、長時間座ってもお尻が痛くならないように配慮しています。
Q
全シリーズ一貫してそういう仕様なんですね。−
T.S
ええ、ローチェアとハイチェア、そして回転チェアの3シリーズ、それぞれ「軽さ」をキーワードにして、ニーズに応えていく製品を展開していこうと考えました。カラーバリエーションもそうですね。くらしにフィットするお気に入りを選ぶ、そんな軽やかな楽しみもあると思います。

授乳に使用する方や、
お子さまが座卓で勉強するときに使用するなど、
幅広い使い方をしていただけてうれしかったです。

Q
晴れてデビューとなり、実際のユーザーからの感想はいかがでしたか?−
T.S
とにかく「軽い」ということで、たくさんのうれしい声をいただけたのが率直にホッとしました。
Q
やはり年配の方が多かったですか?−
T.S

開発当初はとくに年配の方に手にとっていただけるだろうと思っていたのですが、レビューなどでは授乳に使用する方や、お子さまが座卓で勉強するときに使用するなど、幅広い使い方をしていただけていることが分かりましたね。こちらは想定外のうれしい反応でした。もちろんプレゼントに、といった声もありましたし。

あとは、新聞記事としても紹介していただいて、その反響も大きかったです。ありがたいことに「電話が鳴り止まない」みたいな。それだけ多くのお客さまに興味を持ってもらえて、また「軽い」って大きなニーズがあるのだということも改めて感じました。

Q
今後の展開も楽しみです。−
T.S
ありがとうございます。もっとデザインを変えたり、使うシーンを見つめ直したりで、次の可能性もある商品だと思っています。リビングで重ねて大きなソファとして使える、とか。より便利な商品シリーズになるよう、新たな展開を考えていきたいですね。

お客さまへのメッセージ

見た目ではそんなに軽そうじゃないのに、持ってみたら「えっ」と驚くような座椅子です。ベランダに持ち出して日向ぼっこできたり、もっとゆったりくつろげたりと。まだ手に取ったことがない人は、是非手に持ってその軽さを実感してくださいね。